世界中でブームを巻き起こすピンサ・ロマーナ

2001年にイタリア・ローマのディマルコ・コッラード氏によって初めて開発されたピッツァに似た生地で、水分が80%以上含まれ、表面はクリスピーで、内部はフワフワな食感を生み出しています。

ピンサ・ロマーナは最低24時間の「長時間発酵」により、小麦製品特有の「重さ」の原因となるでんぷん質やグルテンを発酵の働きにより壊すことで、消化しやすく、一般的なイタリアンピッツァよりも、糖質-48%、脂質-85%、カロリーが-33%と健康面でのメリットも大きいのが特徴です。

また、水分80%以上という生地の性質上、二段階焼成を必須としていますが、そのおかげで一般的なピッツァと違い、アーティスティックなトッピングによる表現が可能なほか、冷凍保存などにも適しています。

ピンサ・ロマーナ専用ミックス粉には、長時間発酵で最高の品質が出るよう長年研究された配合率で小麦粉のほか、遺伝子組み換えをしていない大豆粉、米粉や乾燥サワードゥが使用されています。

Pinsa Romana開発者のCorrado Di Marco社長ご一家

そして、ピンサ・ロマーナは二段階焼成を経ることによって一般的なピッツァでは実現しなかった立体的でアーティスティックなトッピングが可能になるという特徴があります。また、一時焼成後にトッピングを行うことで、二次焼成時のピンサの生地の水分蒸発を防ぎ、よりふっくらした食感を保つ役割も果たしています。

水分含有量の高さゆえに生の状態の生地は非常にデリケートですが、一時焼成で生地を十分に膨らませ安定させたうえでトッピングをすることが可能です。そのため、ピッツァよりも自由なトッピングが可能になり、「目でも楽しむ」ことができる料理として、SNS時代の今、注目を集める一つの要因にもなっています。

ピンサ・ロマーナが生まれた背景

ピンサ・ロマーナ(イタリア語:PINSA ROMANA)は、イタリア・ローマの食品メーカーCorrado Di Marco S.r.l.社(以下、ディマルコ社)が独自に考案した。ローマ風ピッツァを土台に、現代の健康志向に合わせて開発された、まさに「進化系ピッツァ」と言うことができます。

ピンサ・ロマーナのミックス粉には小麦粉のほか、大豆粉、米粉や乾燥サワードゥなどが使用されていますが、それぞれが、表面のクリスピーさ、生地のふわふわ感、発酵時にガスを閉じ込める生地の強さ、そして香り高い焼き上がりなどのために計算され、加工が施されたうえで配合されています。

ディマルコ社の創業者でもある現社長のコッラード氏は、もともとパン製造業を営む家系の出身で、病院の栄養士だった夫人との出会いから、ダイエット中の方や、子供、お年寄りまで楽しむことができて、消化に良いピッツァの開発に力を入れるようになっていったそうです。1981年の創業時から研究をつづけたコッラード氏が、2001年に市場に送り出したのがピンサ・ロマーナでした。

ピンサ・ロマーナという名称は、ラテン語”pinsere”(生地を伸ばす・広げる)に由来し名づけられたもので、ピンサ(伸ばしたパン)・ロマーナ(ローマ風の)という意味を持っています。

もともとローマには、サクッとした触感の郷土独自のピッツァの文化があり、ピンサ・ロマーナは、イタリア中部を中心に徐々に支持を拡大していきました。2010年代後に入ると特に、イタリアの各地方や、外国の様々な「郷土の食材」とも組み合わせやすい「ニュートラル」な生地であることや、健康志向への高まりとピンサ・ロマーナのアイデンティティがマッチしたことから、イタリア全土だけでなく、ヨーロッパ各国や、アメリカ、モスクワ、ドバイ、中国、タイなど海外でも、人気が広まり大きなブームを起こしています。