日本オリジナーレ・ピンサ・ロマーナ協会では、イタリアから選りすぐりの様々な食材を、生産者やメーカーから直輸入をしています。今回は、イタリアの微発泡性赤ワイン「ランブルスコ」について、そして協会が直輸入しているランブルスコ生産組合「カンティーナ・ディ・カルピ・エ・ソルバーラ」についてを、2回に分けてご紹介をしたいと思います!1回目となる今回は、ランブルスコについてお届けします。
★「ランブルスコ(Lambrusco)」とは?
イタリアのエミリア・ロマーニャ州で造られる天然微発泡性の赤ワインです。(ロンバルディア州南東部でも一部生産されています。)エミリア・ロマーニャ州といえば、イタリア国内ではもちろん、世界でも有数の美食の街!パルマの生ハムやパルミジャーノレッジャーノといった、イタリアンレストランでは見かけないことはない食材を生んだ街です。そんな秀逸な食材と合わせて飲まれるワイン・・・それがランブルスコなのです。
(↓緑の州がエミリア・ロマーニャ州です。)
★ランブルスコの魅力
赤ワインは苦手。。。この暑くじめっとした季節に赤ワイン?という方にぜひおすすめしたいのが、ランブルスコです!また、初めてワインを飲む方にもおすすめです。以下では、ランブルスコの特徴の中でも、3つの魅力について順に説明していきたいと思います。
【魅力その①】飲みやすい!
ランブルスコは普通の赤ワインに比べてアルコール度数が低く、渋みが少なく、甘口が多いのが特徴。その理由はランブルスコの製造方法によるものですが、ここではその製造方法について少し説明したいと思います。
ブドウ果汁の発酵過程で、ブドウ由来の糖分がアルコールに変化しますが、この糖分がアルコールに変わる程度によって、甘口・辛口やアルコール度数が決まります。糖分がほぼなくなるまで発酵させれば辛口のワインになり、糖分が全てアルコールに変わる前に発酵を止めれば、甘口のワインになります。
(ブドウの種類や発酵を止めるタイミングによってはやや辛口のものもあります。)
さらにブドウの糖分がアルコールに変化するときに二酸化炭素が発生するため、それがワインの中に溶け込んで微発泡となるんです。
つまり、ランブルスコの糖分やアルコール、微炭酸は全てブドウ由来の自然のもの!
【魅力その②】料理に合わせやすい!
冒頭でもお話ししたように、ランブルスコの産地では、生ハムやチーズ、バルサミコ酢、ボロネーゼやラザニアなど味濃く油分たっぷりの伝統料理が多いです。現地ではそのような料理と合わせ、ランブルスコが楽しまれています。
甘口のランブルスコは食前酒やデザートと一緒に、やや辛口~辛口のランブルスコは生ハムやチーズといった前菜からお肉や魚介類といったメインまで、口の中に残った脂分をすっきり流してくれるため、脂分の多い料理にぴったりです。
ですが、その飲み方は決まっていないため、それぞれのランブルスコの種類やお好みで、活躍の場がたくさんあるのもランブルスコの大きな魅力の一つです。
【魅力③】冷やして飲むことができる!
この季節にランブルスコをおすすめしたい最大の理由がこれ!ランブルスコは冷やして飲むんです!!
普通の赤ワインの場合は常温で香りや味を楽しみますが、ランブルスコはすっきりさとフレッシュな味わいを楽しむように造られているため、冷やして飲むのがおすすめです。
その特徴から、本場イタリアではこの夏場によく飲まれています。それぞれものにもよりますが、8~10度くらいに冷やして飲むのがおすすめです。バーベキューやキャンプなど、これから屋外でのイベントが増える夏にぴったりですね!
★まとめ
美食の街で生まれ、伝統を守り造り続けられているランブルスコは、様々な食材との食べ合わせが良く、気軽に楽しむことができるワインです。
続編となる次回は、協会で直輸入しているランブルスコについてより詳しくご紹介いたしますので、楽しみにしていてくださいね!
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